誰も見たことのない音楽とアクションの融合「ベイビー・ドライバー」 30曲に合わせて車がスピン、拳銃が炸裂!

実現できたのは、脚本に落とすことができるようになったのが大きい。それまでも頭の中では完全にビジュアル化できていたが、それを言葉にするということが最も困難な作業だったかもしれません」と、20年越しの夢をかなえた原動力について語る。

 映画で使われた30曲は事前に選び出し、現場ではそれらの曲を流しながらの撮影だった。すべての人物が音楽に反応しているシーンでは、全員がカメラに映らないほど小さなイヤホンを耳に装着し、曲を聴いて演技をしていたという。

 「観客が映画で耳にする音楽と同じ曲を、実際に俳優も現場で聴いている。スタッフも、全員が僕のやりたいことをしっかり把握していて、それぞれの曲を知り尽くした状態で撮影に臨んでくれた。撮影の段階ではやるべきことをこなすだけで、とにかく準備に相当な時間を割きました」

★いっぺんにいくつもの要素があっていい

 ライト監督といえば、かなりの映画マニアとして知られ、これまでの作品でも数々のジャンル映画への愛が込められている。「ショーン・オブ・ザ・デッド」はジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」(1978年)など一連のゾンビ映画へのオマージュだし、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」には、「ハートブルー」(キャスリン・ビグロー監督、1991年)や「バッドボーイズ2バッド」(マイケル・ベイ監督、2003年)といったバディもの(主人公が2人1組で活躍するアクション映画)への深い敬意が払われている。

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