低予算だとアイデアがわく? ハリウッドも注目のスペイン若手監督

 思いもよらないストーリー展開で世界をアッと言わせているスペインの新進脚本家が、このほど長編監督デビューを果たした。その“アイデアの源泉”は、低予算という逆境に追い込まれることでわき出るという。

 5日公開の「スターシップ9」はスペイン製のSF映画だ。メガホンをとったのは米映画専門誌「バラエティ」で2012年に「注目すべきスペインの若手映画製作者の一人」に選ばれたアテム・クライチェ監督。「スターシップ9」のヒロイン、エレナ(クララ・ラゴ)は1人で宇宙飛行を続けている。宇宙船の給気系統が故障し、救援信号に駆けつけてくれたエンジニアの青年アレックス(アレックス・ゴンザレス)と恋に落ちるが、意外な事実が明かされる。クライチェ監督は「私は映画界に脚本家としてデビューして、これまで3本書いている。私が興味を持っているのは、登場人物が周囲で起きる環境を自分でコントロールできない状況の中でどうなるのかということだ」と語る。

 その才能が注目されたのは、脚本を手がけた2011年の「ヒドゥン・フェイス」だった。怪現象が起こる屋敷の「隠された秘密」が評判を呼び、その非凡さにハリウッドも目をつけた。「『スターシップ9』のような小規模なSF作品がスペインにあると知ると、ハリウッドは『面白い映画を作っている奴がいるらしい』と接触してくる。ほかの国の映画事情についても常に関心を寄せている。今のスペイン映画界に欠けているところだ」と指摘する。

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