松方弘樹さんをしのぶ会 俳優仲間ら800人がお別れ 梅宮辰夫さん「おれが作った弁当を」 北野武さん「まさかのOKが出た」

 8千本の花に彩られた祭壇には、赤いバラやカーネーションで、レッドカーペットを模した帯が作られ、その中央に、酒を手に笑顔を浮かべた写真が置かれている。

 6日、東京プリンスホテル(東京都港区)で開かれたしのぶ会には、鋭い眼光と役を離れた際の柔和な笑顔が魅力だった故人を思い、北大路欣也さん(74)や千葉真一さん(78)ら俳優仲間や映画監督、ファンら約800人が集まった。

 時代劇にやくざ映画。男くさい役どころを得意とした。高橋英樹さん(73)は「何でも徹底的に突き詰める人で、すさまじい表現力だった。一度、時代劇で一騎打ちのシーンがあったが、松方さんが刀を傷つけないように、刀同士がぶつかる1ミリ手前で止めてみせるのに驚いた。刺激を受けました」と話す。

 趣味はマグロの1本釣り。釣り仲間だった梅宮辰夫さん(79)は、「お前が先に逝っちまったな。釣りでは、おれが作った弁当をいつも持って行った。食べたくなったらいつでも言え。すぐ作って、どこにでも持って行ってやる」と祭壇に語りかけた。

 バラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で、松方さんの笑い上戸で親しみやすい一面を引き出した北野武さん(70)は、「映画スターだったのに、(出演依頼に)まさかのOKが出た。おかげで面白い番組になった。本人が『おれ、笑っているだけでいいの?』と聞くので、その画が面白いんですって言いました」と振り返る。波乱に満ちた生涯だったが、「生きていれば、いいことばかりじゃない。幸せな人生だったんじゃないかな」と語った。

 1月21日、脳リンパ腫のため死去。享年74歳。(文化部 岡本耕治)

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