竹原ピストル 俳優としての評価も高い不屈のオッサンシンガー「誰の心にもなじめるような1曲を生み出したい」

 がっしりした体格でこわもてな印象だが、笑うと何とも人なつっこい表情になる。子供の頃、厳しくも何かと世話を焼いてくれた“友達のお父さん”のような雰囲気。ギターを担いで年間250本以上ものライブに挑んだこともある不屈のオッサンシンガーだ。「よー、そこの若いの」というCM曲の声の主といえば、お分かりだろうか。

 俳優としての評価も高い。昨年10月公開の映画「永い言い訳」(西川美和監督)では、バス事故で妻を亡くし、子供2人の育児に悪戦苦闘するトラック運転手を演じた。直木賞候補にも挙がった西川監督の自著をもとにした作品で、主演は俳優、本木雅弘。

 「自分自身が納得するためだけにステージに上がっているような人間が、監督のイメージ通りの動きができるか否かに人生を掛けるというのは、普段とまったく真逆なので新鮮です。ただ、撮影に入る前は弱音をバンバン吐いてましたけどね。西川監督も困っていたかも…」

 その武骨さはうまく役柄に投影された。映画はロングランヒットとなり、自身は日本アカデミー賞の優秀助演男優賞とキネマ旬報ベスト・テン助演男優賞に輝いた。

 「完全に西川監督のおかげです。賞をいただけたからといって、調子こけるようなもんじゃねえんだ、というのが自分なりの実感ですね。ベストを尽くしたつもりですけど、もう少しアドリブが利けばよかった。まだまだ芝居で自分ができることの幅は狭いので、広げる努力はしていきたいです」

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