「新しい感覚」「磊落な人柄」…鈴木清順監督死去 悼む声相次ぐ

 個性的な作風で知られる鈴木清順監督の訃報を受け、ゆかりの俳優や映画関係者らからは悼む声が相次いだ。

 「新しい感覚の監督だと思ったことを今も強烈に覚えています」

 「東京流れ者」に主演した俳優、渡哲也さんは「芝居のしの字も分からなかったときで、監督の言うままに動き、手取り足取り教えていただいた」と当時を振り返るコメントを発表した。

 「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎(かげろう)座」「夢二」の「浪漫三部作」に出演した俳優、麿(まろ)赤兒(あかじ)さんは「悲しい知らせだ。撮影現場で冗談を飛ばして大声で笑う磊落(らいらく)な人だった。一方で、演技をじっと見つめる目には怖さもあり、役者を油断させない監督だった」と語った。

 「関東無宿」「花と怒濤(どとう)」「東京流れ者」などに出演した女優の松原智恵子さんは、平成25年に卒寿のお祝いに開かれた映画上映会で、「まだまだお仕事してくださいね」と声をかけたのが最後になった。

 「監督はだみ声で『智恵子、こうやるんだよ』って、ご自身が演じて見せて演技指導をしていただいた。いつまでも覚えています」

 「けんかえれじい」に主演した俳優、高橋英樹さんも「ユニークな演出法で当時の若い私にとりましてはとても勉強になりました。ご冥福をお祈りいたします」とコメントした。

 著名な映画人も追悼の言葉を贈った。助監督時代をともに過ごした元映画監督の篠田正浩さんは「台本の書き方をはじめ、映画は兄弟子の清順さんから学んだ。バンカラでいつもげたを履き、戦前の旧制高校の教養があった」と振り返った。

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