「殺しの烙印」「ツィゴイネルワイゼン」の映画監督、鈴木清順氏死去

 「殺しの烙(らく)印(いん)」「ツィゴイネルワイゼン」など独特の“清順美学”で知られた映画監督の鈴木清順(すずき・せいじゅん)氏=本名・鈴木清太郎=が13日、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため死去していたことが22日、分かった。93歳。葬儀・告別式は近親者で行った。

 東京都生まれ。昭和23年、松竹大船撮影所の助監督試験に合格し29年、日活撮影所の助監督部に移籍。31年、「港の乾杯 勝利をわが手に」で監督デビュー。日活専属監督として小林旭、和田浩治、宍戸錠、高橋英樹らアクションスターが主演するいわゆるB級プログラムピクチャーを連作した。無国籍風のナンセンスなストーリー、モダンで斬新な色彩感覚など、独特の映像美学で異彩を放った。

 日活時代の代表作に「関東無宿」「肉体の門」「東京流れ者」「刺青一代」「けんかえれじい」「殺しの烙印」など。

 55年には、「ツィゴイネルワイゼン」でキネマ旬報ベスト・テン第1位と監督賞、ベルリン国際映画祭審査員特別賞など内外の賞を獲得、翌年の「陽炎座」でも話題をさらった。以後も平成3年の「夢二」、17年の「オペレッタ狸御殿」などでも“清順美学”を貫いた。18年、川喜多賞。

 白いやぎひげがトレードマークで、俳優としても多くの作品に出演し、親しまれた。

 元NHKアナウンサーの鈴木健二氏は実弟。

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