俳優の松方弘樹さんが死去 74歳 「仁義なき戦い」や時代劇などで活躍

 映画やテレビで活躍した俳優の松方弘樹(まつかた・ひろき=本名・目黒浩樹=めぐろ・こうじゅ)さんが死去していたことが23日、分かった。74歳だった。東京都出身。

 松方さんは体調不良で昨年2月に入院。「脳リンパ腫」と診断され、治療を続けていた。

 昭和17年、剣劇俳優の近衛十四郎さんと女優、水川八重子さんの長男として生まれた。35年に東映に入社し、「十七才の逆襲・暴力をぶっ潰せ」でデビュー。甘いマスクと鋭い眼光が特徴で、「昭和残(ざん)侠(きょう)伝」シリーズなどの任侠映画や時代劇で活躍。時代劇の退潮に伴い、実録やくざ映画路線に転向し、48年の深作欣二監督の「仁義なき戦い」シリーズなどで強い印象を残した。他の代表作に「県警対組織暴力」「柳生一族の陰謀」「修羅の群れ」など。

 テレビ出演も多く、NHK大河ドラマ「勝海舟」(49年)で、病気降板した渡哲也さんに代って主演を務めたほか、「大江戸捜査網」「名奉行遠山の金さん」「ホテル」などで渋い演技を披露した。

 一方で、60年にはバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)に出演。笑い上戸で甲高い声で陽気に話す意外な一面を見せて人気を集め、その後、他のバラエティー番組にも数多く出演した。また、マグロの1本釣りを趣味とし、釣りのドキュメンタリー番組にも出演。たびたび大物を釣り上げて話題を呼んでいた。

 54年に女優の仁科明子(現亜季子)さんと再婚したが、その後離婚。仁科さんとの間に、タレントの仁科克基さん(34)と仁科仁美さん(32)をもうけた。

 弟は俳優の目黒祐樹さん(69)。

 ■女優で元妻の仁科亜希子さんの話 「このたびの、訃報を聞き、大変驚いております。私が本気で愛し、2人の子供を授かり、20年以上も供に歩んで参りました方です。今は、安らかにおやすみくださいますよう、心よりお祈り申し上げます」

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