自称・宇都宮餃子王になった落語家 立川志獅丸

 【落語は「笑点」だけにあらず】

 立川志らくには今、19人の弟子がいる。そのちょうど真ん中あたりにいるのが、立川志獅丸(ししまる、40)だ。2年前に二ツ目になってすぐに、相模原落語会で優勝した。予選は「権助提灯」で、決勝は「青菜」。会場の800人のお客さんに支持された。「笑いが一番取れるネタでと思った。自信はなかった」というものの、まだ二ツ目になって半年がたったばかりだったが、そこは前座歴9年という経験が存分に生かされた。

 その大きな体で、その人間的な魅力でお客さんを楽しませる。

 立川流の若手は、定席の寄席がなく、自分で高座を切り開いていかなければいけない宿命を持つ。志獅丸も自身でもさまざまな場所で会をやっているが、兄弟子に「お前のやっている会は、必ず厨房(ちゅうぼう)を通って行くなぁ」と、言われた。居酒屋やカレー店、レストラン、鉄板店などでの落語会が多い。

 「細かいところで(落語会を)広げすぎる」と、自分でも反省するが、「来た仕事は断らない」。だから、いつの間にか自身の落語会が増えていった。

 9月まで2年半、栃木県のラジオ局「栃木放送」で、毎週月曜日の朝のワイド番組パーソナリティーを務めていた。

 「毎週、日曜日の夜に宇都宮に出かけて泊まり、いろいろな人と知りあった」と、今ではその人脈がすっかり自身の財産になっている。なかでも、宇都宮の餃子店の関係者やプロバスケットチームの選手と親しくなった。

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