「イラッとさせる」ヒール女子高生を『罪の余白』で演じた吉本実憂

 【スクリーン雑記帖】期待の若手女優(9)

 若手女優でヒール(悪役)を演じるというのはなかなか勇気がいることだ。そのなかで頭角を現しているのが、3日公開の「罪の余白」でヒロインを務めた吉本実憂=よしもと・みゆう=(18)だ。

 演じたのは、女優を目指している高校生の咲(さき)。ミッション系名門女子校でスクールカースト(学校内での序列)の頂点に君臨する、いわば“女王様”だ。ある日起きた生徒・加奈の転落死。加奈を男手一つで育ててきた父、聡(内田聖陽=せいよう)は、娘の日記から狡猾(こうかつ)な咲に翻弄されていたことを知る。

■邪悪なものを育てる

 大人をも見下すような咲の言動は見ていてイライラさせられるほど。映画関係者に聞くと、鑑賞者の咲に対する反応は男女で全く正反対だそうだ。女性は「快活」、男性は「嫌な女」と思うという。役作りについて吉本は「人を傷つけて“圧”をかけて相手を動かす。言い方とか気持ちにちょっとでも遠慮があると成立しないので、そこはしっかり気持ちを作りました」と明かす。

 「どうしたら相手がイラッとくるかとか考えた。みんなを下に見ていることを存分に出せばいいと思って演じました。内野さんが『自分の中にある邪悪なものを育てたらいいものができるから』と言ってくださったので、うまく演じられたのかな」とほほ笑む。

 インタビューをした7月から放送が始まったTBS系のドラマ「表参道高校合唱部!」(9月に終了)にレギュラー出演をしているというので見てみたが驚いた。ここでも高飛車な高校生タレントを演じていたのだ(後半は合唱部に入って心情に変化が表れるが)。もしかして地で演じているのかとも思ったのだが、本人は「よく言われます。すごくうれしいです。褒め言葉だと思っているんです」と平然としている。「クールな役が多い。聞くところによると“目”って言われます」

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