180度開脚して敵を切り刻む…“美しすぎる”悪役、ソフィア・ブテラ

 【シネマの華】

 両足の義足に剣を仕込み、開脚回転をしながら襲いかかる-。「キングスマン」で世界的なダンサー、ソフィア・ブテラが、ほれぼれするような美しい悪役を演じている。

 1982年生まれでアルジェリア出身。マドンナのバックダンサーとしてツアーに参加したほか、ジャンポール・ゴルチエのモデルを務めた経験もある。映画では、「ストリートダンス2」(2012年、日本未公開)に出演している。

 「キングスマン」は、「キック・アス」(2010年)のマシュー・ヴォーン監督が、最近のシリアスになりすぎたスパイ映画に不満を抱いて作った痛快スパイ・アクション。ブテラが演じたガゼルは、地球のために人類削減計画を進める大富豪・ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)の女用心棒だ。

 前髪パッツンの黒ロングヘアにりりしい眉毛。武器は、パラリンピックのアスリートのような義足に仕込んだ鋭い剣だ。すさまじい速度で繰り出す蹴り技で、相手を切り刻んでしまう。

 彼女は前後左右のあらゆる方向から、さらには開脚して身体を高速で回転させ、相手に刃(やいば)の雨を降らせる。この設定だけでも十分楽しいのだが、彼女は優秀なダンサーだけあって、身体が柔らかく、一つ一つの動きがとても正確で美しい。悪役であることを忘れて、うっとりと見とれてしまう。

 この作品の中では、荒々しい姿だけでなく、メイド姿でかわいらしく給仕するシーンもあり、サービス満点の仕上がりだ。

 ブテラは、すでに新作「ジェット・トラッシュ(原題)」の撮影を終えており、「ダーク・コンチネント(同)」にも出演する予定だという。期待しておこう。(岡本耕治)

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