土屋太鳳、オープニングのダンスは“即興”だった…海も踊りも凄い、現場は息をのんだ

 【「まれ」の舞台裏】(2)

 今回は「まれ」のオープニングの話をします。昨年10月の石川・輪島で約1カ月間のロケを行い、最後にオープニングを撮影しました。

 オープニングでは、大まかに2つの要素をイメージしました。1つは、能登が江戸・明治期、交通や商業の要衝だったこと。海から人や文化がやって来るというイメージをかき立てられました。能登には「まれびと信仰」という、外から来る人を大切にする考えがあります。他の場所からここに流れ着いたのには意味がある-といった思いも感じました。

 もう1つは、夢だったケーキ職人となった希(まれ)ちゃんが作るケーキを求めて、海の方から人がやってくるイメージです。大勢の人が食べたいと思う大きなケーキを、希ちゃんが全身で作るという「縦軸」に、能登の自然・文化と、能登の人が集まるという「横軸」を織りなすようにして映像を作りました。

 土屋太鳳(たお)さんのダンスも見どころです。実は彼女、元気が良くて身体能力が高く、スポーツ万能なんです。特にダンスは大学で専攻しているだけあり、四肢の動かし方が抜群。身体能力を生かしたいと思ったのと、現地スタッフと機材の協力を得られたため、撮影当日に方針転換をしました。「一回転、回ってもらう」くらいで考えていた撮影で、土屋さんに1分半、「全身でケーキを作るイメージを“即興”で踊ってください」とお願いしたんです。

 土屋さんは「えっ!」と驚いていましたが、セッティングする約30分の間にイメージを作ってくれました。土屋さんが踊る様子を、クレーンを上から下に動かして撮影したところ、能登の風景も海も、彼女の踊りもすごい。みんな現場で息をのみましたし、私もジーンときて涙がこみ上げました。想像とは全く違う映像になりましたが、本当はノーカット版をお見せしたいくらい、すごいですよ。

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