最上級の色気…元宝塚トップが集結したミュージカル「CHICAGO」:イザ!

2014.11.23 16:13

最上級の色気…元宝塚トップが集結したミュージカル「CHICAGO」

 序盤の和央の登場シーンには、しびれた。ダンサー約10人を引き連れて「シカゴ」の代名詞的な曲「オール・ザット・ジャズ」を歌唱。その妖しい女の息づかいは客席の隅々にまで届くようだ。男役を極めた俳優だからこそ相手である女役について熟知し、自身も女役としての色気をにじみ出せるのだろう。和央は平成20年の日本公演でもヴェルマを演じており、その体に振り付けが染み込んでいるようだった。

 中盤から、ヴェルマはロキシーに対抗し、再び脚光を浴びようと必死になっていく。その姿が滑稽には見えるのだが、欲をいえば追い詰められていくときの和央が醸し出す色気をもっと見たかった。

 初演版演出・振り付けはボブ・フォッシーで、日本版演出は吉川徹。踊りながらの歌唱が迫力あるダンスに押され気味な場面もあったが、女看守やタブロイド誌の記者役たちはほとんど踊らずに豊かな歌声を響かせた。歌唱力は、まだまだ伸びしろがあるかもしれない。それでも全編を通じて、セクシーな踊りと大胆な演技から宝塚100周年を契機に新たな道を模索しようとする気迫が感じられた。

 ミュージカル「CHICAGO」は11月30日まで大阪・梅田芸術劇場で。12月に愛知・刈谷市総合文化センターや東京・丸の内の東京国際フォーラムでも上演される。問い合わせは梅田芸術劇場(電)0570・077・039。(竹中文)

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