やる気なし、すみっコでひっそり…「脱力キャラ」が“共感”呼ぶ理由:イザ!

2014.10.25 17:00

やる気なし、すみっコでひっそり…「脱力キャラ」が“共感”呼ぶ理由

◆国民性にマッチ?

 一方、部屋の隅に固まっているという特徴が共感を集めているのが、「リラックマ」で知られるサンエックスが展開するキャラクター「すみっコぐらし」。寒がりの「しろくま」、恥ずかしがりやの「ねこ」、残り物の「とんかつ」など丸い体のほのぼのキャラだ。

 誕生からほぼ3年で、ぬいぐるみをはじめとする関連商品は約1400種類に上る。11月にはニンテンドー3DS用のゲームが発売されるほか、3月に刊行された絵本『すみっコぐらし ここがおちつくんです』(主婦と生活社)は12万部を突破した。

 同社キャラクター事業部では、「企画した当時は、見た人が『なにこれ?』と振り返るようなキャラクターが少なく、個性的なキャラを求めるニーズがあると考えた。謙虚、控えめ、主張しないといった日本人の国民性にぴったり当てはまったのでは」と人気の理由を分析する。

◆ネットで共有加速

 こうした“脱力系”のキャラクターが愛される理由について、キャラクター・データバンク社長で、産業能率大コンテンツビジネス研究所客員研究員の陸川和男さんは「ブログやツイッターの普及で誰でも情報を発信できる時代だが、同時に他人に攻撃されるかもしれないという恐怖感もある。本能的に共感できることが、ストレスや閉塞(へいそく)感を抱える大人の層に響くのだろう」と分析。そのうえで「人とキャラクターの関係性において『癒やし』という効果が持つ意味は大きい。また、共感をネットで共有できることが、人気を加速させているのではないか」と話している。

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