日本アニメ・漫画の「海賊版」対策本腰 15社、垣根越えて連携:イザ!

2014.8.20 08:00

日本アニメ・漫画の「海賊版」対策本腰 15社、垣根越えて連携

 インターネット上で不正に流通している日本のアニメや漫画などの「海賊版」に対し、出版社やアニメ制作会社など15社が初めて業界を超えて連携し、本格的な対策に乗り出した。外国の海賊版サイトにデータの削除を要請するとともに、正規の方法で鑑賞してもらうための誘導や啓発を行うことで、ビジネスとしての「正常化」を目指す。(本間英士)

 ■集中的に削除要請、正規サイト誘導…

 昨年7月に発足した「マンガ・アニメ海賊版対策協議会」は先月、海賊版を提供する中国や米国、欧州など海外の約100サイトに対し、約5カ月間かけてメールなどで削除要請を集中的に行う「MAG PROJECT(マグプロジェクト)」を開始した。

 対象は動画投稿サイトや、漫画をネット上で読める「オンラインリーディングサイト」、海賊版のデータをため込む「ストレージサイト」などで、聞き入れられない場合は現地の裁判所への提訴など法的措置も検討する。作品は海外でも人気の「ONE PIECE(ワンピース)」「名探偵コナン」など、計約580作を想定している。

 同協議会には、東映アニメーション▽スタジオジブリ▽KADOKAWA▽講談社▽小学館▽集英社-など計15社が参加し、CODA(コンテンツ海外流通促進機構)が事務局を務めている。

 海賊版というと、以前は複製された漫画本やDVDが主だったが、現在の本流はネットだ。海賊版が海外のネット上に本格的に流れ始めたのは、ブロードバンドが普及した2006(平成18)年ごろ。大容量の通信が可能になったことや、米国などで起きた日本のアニメブーム、ユーチューブなど動画投稿サイトの登場などが背景にあるとみられている。

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