“膨らんだ腹部”が悪夢の始まり…AV癒やし系アイドル「麻美ゆま」を襲った病

 「何を言っているの」。麻美さんは困惑した。「そんなつもりはさらさらなかったし、嫌だという気持ちも、もちろんありました。ただその中でも、なかなか経験できることではないなという思いもあって、母に相談したんです」

 だめだと言われれば、もちろん断るつもりだった。しかし、そこで麻美さんの母は「自分の人生だから好きにしなさい」と意外な言葉を口にした。

 「じゃあ、なかなか出来ることではないし、やっぱりやってみようかなと」

 そして麻美さんは18歳でAV女優としてデビューする。

◆軟便、膨らむ腹部

 麻美さんはファンから「ゆまちん」と呼ばれ、元気さと癒やし系の魅力で人気を呼ぶ。

 「悲しいときや寂しいときに、この子の笑顔をみると元気になるといわれる女優さんになりたくて。性的な面だけではなく、見てくれた方に何かを残したかったんですよ。キャラを作りすぎると自分が苦しくなってしまう。ありのままの自分で撮影していました」

 月2回の撮影をこなす多忙な日々を送っていた平成24年の年末。軟便が続き、体調の不調を感じた。腹部もどんどん膨らんできた。「おなかだけ風船みたいにプクと膨らんで、妊婦さんみたいだった。それまではいていたスカートもパツパツになって」

 体重が増えたのならば、全身に脂肪が付くはずなのに、腹部だけ。「これはまずい」と、仕事がようやく一段落した25年1月25日、麻美さんは病院を訪れた。

 ■藤原由梨(ふじはら・ゆり)産経新聞大阪社会部記者。平成13年入社。神戸総局、岡山総局、整理部などを経て、現在は遊軍で大学・医療を担当。これまで新しいがんの治療法などを取材することはあったが、自分ががんにかかる可能性について考えたことはなかった。しかし、今回の取材を機に、子宮頸がんの検診を受けようと心に誓っている。

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