えっ!東京から「淡路島」に移転!? 新型コロナ、自然災害など「分散化」に拍車

【コロナが変えた会社のカタチ】パソナグループ(上)

 新型コロナは世界を劇的に変えた。衝撃は大きく、コロナ前に戻る意思さえ吹き飛ばした。逆にそれは、「新たな扉」が開いたことでもある。会社はどう生き抜いていくのか。その「カタチ」を模索してみる。

 「淡路島に移るんだって?」

 総合人材サービス大手のパソナグループは9月1日、本社機能を分散、兵庫・淡路島に移転することを発表した。このニュースが報道されると、副社長執行役員で本社移転プロジェクト本部長を務める渡辺尚氏の携帯には、学生時代の仲間や知人からの驚きや心配の連絡が殺到した。

 同グループは数年前から従業員の「豊かな生き方・働き方」の実現と、BCP(事業継続計画)対策の一環として、東西に拠点を分散する構想を温めてきた。きっかけはリーマンショックや東日本大震災などだ。いつまでも東京一極集中で事業展開していたのでは、また企業の存続をも揺るがしかねない大きな事象が発生した時の対応は困難をきたす。「何とか、分散化しなければ」。そう考えていた。

 そこに新型コロナウイルスが発生。仮に、東京・大手町のオフィスに感染者が1人でも出た場合、1フロアはクローズとなり事業は停滞する。近年の集中豪雨や地震など自然災害なども合わせ、分散化に拍車がかかった。

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