大日工業 川瀬昌之社長(61)安心につながる技術で社会貢献

【静岡活躍企業】

 豊富なプリント基板生産の実績を武器に、国内外の市場に向け多様な事業を展開する大日工業。川瀬昌之社長(61)は、蓄積した技術力を生かし、防災・減災につながる新商品の開発、量産化に入るほか、LED照明を内蔵した光る手すりなど、安心、安全につながる商品展開で社会貢献に力を入れる。(那須慎一)

 --企業理念などは

 「当社は今年で設立50周年を迎えました。電子基板製造だけでなく、自動車用ライト部品からプリント基板に用いるコネクターの製造やエアコンに使う制御基板のアッセンブリ(組み立て)と、多様なモノづくりを経験し、技術を蓄積してきました。現在は業務用エアコンの室外機に使われるプリント基板を主力に製造しています。これは6年前に他界した創設者の釼持榮治による功績が現在に引き継がれているものです。当社の企業理念は『1・高品質、2・人財育成、3・社会貢献』です」

 --現在注力している事業は

 「当社でも防災対策に役立つモノがないかと考え、『ポリウレアシート』という新しい素材の製品の開発に取り組んでおり、間もなく量産化に入ります。このシートを瓦屋根の下や、壁面に貼っておくことで、地震や台風などによる建造物への被害を減少させることができます。施工が楽な点も特徴です。製品化には大型ロボットを導入し、試作を行っています。近年、日本に限らず全世界が異常気象によって大きな被害を受けています。当社の技術が製品化され、少しでも被災が小さくなることが社会貢献になると信じて商品開発を進めています。今後、商品のアピールを積極的に進めていきます」

 --今に至るご苦労や思いは

 「当社は100人足らずの従業員が毎日モノづくりに専念している小さな会社です。競争相手は当社より大きな企業となります。時代の変化とともに主力製品も変化します。当社の持つ製造技術は大手企業の協力会社として認められるために自社ができる知恵と経験を生かした方法をコアにして積み上げてきたものです。その技術を持続するためには常に革新する意識を従業員全員が持つことです。やはり企業は人なりです」

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