三越伊勢丹、新ポイント制でEC強化へ

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)の杉江俊彦社長は8日の決算会見で、オンライン販売(EC)専用の新たなポイント制度を今年度中に立ち上げる方針を明らかにした。百貨店事業が苦戦する中、デジタル関連事業を強化する狙いで、EC専用の撮影・編集のデジタル・スタジオも新たに開設した。

 同日発表した平成31年3月期連結決算は、構造改革に伴う前期の損失計上の影響がなくなったことで最終損益が134億円の黒字(前期は9億円の赤字)に転換した。ただ、事業譲渡や店舗閉鎖に伴う減収が響き、売上高は前期比4・7%減の1兆1968億円にとどまった。

 このため、杉江氏は会見で百貨店のリアル店舗とECサイトの双方で顧客を回遊させて販売増の相乗効果を狙うと強調。現状はECサイトの店舗取扱商品の掲載率が2割程度にとどまるため、4月に東京・新宿に開設したEC専用の撮影・編集のスタジオを拡充し、今秋に200~300人体制にしてECを強化する。

 また、ポイント制度は現状、百貨店で同社運営のクレジットカード利用時に付与されるが、ECサイト専用のポイント制度を構築した上で、現行のポイント制度との統合を計画する。

 一方、杉江氏は「2020(東京五輪・パラリンピック)が1つのチャンス。惜しみなく(投資を)掛け早くやるべきだ」と述べ、今年度は三越銀座店(東京都中央区)で時計・宝飾売り場などの改装を前倒しするとした。

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