KYBが最終赤字転落 144億円の損失計上

 免震・制振装置の検査データ改竄(かいざん)が発覚した油圧機器メーカーのKYBは6日、平成31年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が、23億円の赤字(前期は152億円の黒字)に転落すると発表した。3年ぶりの赤字で、従来予想は160億円の黒字だった。装置の交換にかかわる費用を約144億円計上したためで、今後はさらに損失が膨らむ可能性がある。

 連結売上高は、4160億円(前期比5・7%増)の従来予想を据え置いた。

 東京都内で会見した加藤孝明副社長は、経営の見通しについて「かなり厳しくなる。中期経営計画の達成は困難だ」と説明した。

 費用の144億円には補償費は現時点で算定できないため含まれていない。

 制振装置の交換費用は製造原価のみを織り込んでおり、今後、交換で大規模な改修工事に発展した場合は、さらに費用が膨らむ可能性がある。

 加藤副社長も「今後(新たな費用が)出てくる可能性がある」と認めた。

 同日発表した30年9月中間連結決算は、最終損益が前年同期の72億円の黒字から、119億円の赤字に転落した。中間期として過去最大の赤字。売上高は前年同期比7・0%増の2027億円だった。

 一方、加藤副社長は、データ改竄が疑われるマンションの住民向けに説明会を開く意向を示した。第三者委員会の調査結果は年内をめどに公表する予定だが、来年1月にずれ込む可能性もあるという。

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