関空、9月の貨物取扱量6割減 台風21号の閉鎖響く

 大阪税関は4日、関西国際空港の9月の国際貨物取扱量が前年同月比60.3%減の2万9474トンだったと発表した。前年同月を下回るのは26カ月ぶり。9月4日の台風21号による関空の浸水被害と、その後の貨物便の欠航・減便で取扱量が大きく減った。

 総取扱量の内訳は輸出が62.4%減の1万753トン、輸入が68.5%減の9425トンだった。総取扱量が3万トンを下回るのは、平成8年1月の2万7448トン以来の水準となる。関空を経由して海外や国内の他空港に送る貨物量も大きく落ち込んだ。

 台風による高潮で関空の滑走路や空港設備が浸水して、物流機能がまひ。関空発着便で海外に製品を輸出していた製薬、電子部品メーカーなどの企業は、貨物を他の空港に振り替えるなどの対応を迫られた。

 9月21日に旅客便が全面再開した一方で、国際貨物地区の復旧の遅れや関空連絡橋の損壊で、貨物の搬出入が平常通りに行えず、物流が滞った。

 関空を運営する関西エアポートによると、台風21号の影響を受けて、9月5日から7日の貨物便数はゼロ。その後、貨物を取り扱う施設を徐々に復旧させたが、当初の計画に満たない状態が続いた。

 関空の今月3日時点の貨物の受け入れ能力は、通常の約8割で、台風21号で被害を受ける前の水準には回復していない。

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