スマホゲームは「やりたくなかった」のに「スーパーマリオラン」が生まれた理由 任天堂・宮本茂氏

原点回帰した「スーパーマリオオデッセイ」(公式サイトより)

原点回帰した「スーパーマリオオデッセイ」(公式サイトより)

 任天堂の宮本茂氏(代表取締役フェロー)が8月22日、10年ぶりにゲーム開発者向けイベント「CEDEC」に登壇した。宮本氏は「10年間で最も大きな変化はスマートフォンの登場。ゲームも生活も随分と変わった」と振り返り、「一人でも多くの人にゲームを遊んでもらうことを考えると、さすがにスマホを無視できない状況になってきた」と話す。任天堂は2016年12月にマリオシリーズ初のスマホアプリ「スーパーマリオラン」を公開。3億人近くがダウンロードしているという。

 「覚悟を決めてやることにした」スマホアプリ

 任天堂は、自社でゲーム機とゲームソフトの両方を提供しているメーカーだ。他社のハード向け商品を作ったことはなかったという。宮本氏は「クリエイターの仕事も増えるので、やりたくないなと思っていたが、覚悟を決めた」と話す。

 スーパーマリオランの方向性を決めたのは、昨年10月に発売したNintendo Switch向けソフト「スーパーマリオオデッセイ」だったという。「“走り回れるマリオ”という原点に戻ろうということで、マリオオデッセイを作ることになった。そこから、もしモバイル版を作るなら、もっと単純に“走って飛ぶだけのマリオ”を作れないかと考え、方向性が固まった」(宮本氏)

 スーパーマリオランは、自動で動くマリオをタップ操作し、コインを集めながらゴールを目指すゲームだ。宮本氏は、初めてマリオシリーズを遊ぶ人でも気軽にできるよう「シンプルで簡単なゲームにしよう」と考えてはいたが、長年ゲームを作ってきたからこそ“チャレンジの血”が騒いで「ここはもう少し難しくしたら面白い」と手を加えた部分もあったという。

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