東芝株主総会 成長シナリオ見通せず コスト削減優先

 東芝は27日、千葉市の幕張メッセで定時株主総会を開いた。主力の半導体子会社の売却で稼ぎ頭を失う中、株主からは次の柱を問う声が相次いだが、当面は経費削減による収益力強化に最優先で取り組む考えを示し、具体的な成長シナリオに触れなかった。M&A(企業の合併・買収)にも消極的な姿勢を崩しておらず、成長路線回帰への道筋はなおも見えていない。

 「収益力を強化し残った22事業を底上げすることが成長の最初のステップだ」

 4月に就任した車谷暢昭会長兼最高経営責任者(CEO)は総会で、次の成長事業を問う株主の質問に対し経費削減が最優先事項になるとの認識を強調した。

 そう答えたのには理由がある。東芝は、今月売却した半導体子会社「東芝メモリ」が営業利益の9割を稼ぎ出す半導体偏重の収益構造。それを除く事業の営業利益率は1・6%と低く、同じ業界の日立製作所や三菱電機の7%以上に比べ大きく見劣りしている。その理由として、車谷氏は「原価率が競合に劣ることが全て」と説明。喫緊の課題として、徹底的な経費削減に取り組むとした。

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