富士フイルムHD古森会長 米ゼロックス買収「膠着続けば撤退も」

 富士フイルムホールディングス(HD)の古森重隆会長は7日、産経新聞などの取材に応じ、米事務機器大手ゼロックスが買収合意の破棄を一方的に通達したことに関し「買収契約が履行されなければ損害賠償も辞さない」と述べ、請求に向けた準備を進めていることを明らかにした。一方でこのまま膠(こう)着(ちゃく)状態が続けば買収からの撤退も選択肢になるとの考えも示した。

 富士フイルムHDは今年1月、ゼロックスの買収を発表。富士フイルムHDが保有する富士ゼロックスの株式を富士ゼロックス自身に売却し、そこで得る資金でゼロックスに50・1%を出資する計画だった。この買収案に対し、ゼロックス大株主の米著名投資家が「ゼロックスの価値を過小評価している」と反対し、5月13日にゼロックスが計画の撤回を発表した。

 古森氏はゼロックスによる計画撤回発表について「買収契約はそれぞれの取締役会で全会一致で承認され、(契約書に)サインもしている」と強調。これまでに示した案が「今考えられる唯一無二の案」とし、法的拘束力も理由に契約の履行を求めた。

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