米中衝突「ツキジデスのわな」を避けられるか カギ握るTPP11

 【ビジネス解読】

 米国を除いた日本など環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加11カ国が3月、新協定(TPP11)の署名にこぎ着けた。TPP11は日本にとってどんな意味合いがあるのか。海外の経済活力を取り込めるのはもちろんだが、新旧大国の衝突が避けられなくなる「ツキジデスのわな」に米中が陥り日本にも甚大な悪影響が及ぶ事態を回避する上でも重要な役割が期待できる。

 「キープ・アメリカ・グレート!(米国を偉大にし続けよう)」。トランプ米大統領は3月10日の演説で、再選を目指す2020年大統領選のスローガンとしてこうぶち上げた。一方、中国の習近平国家主席は1日、周恩来元首相生誕120周年の記念会合で「近代以降、苦難に耐えてきた中華民族は立ち上がる段階、豊かになる段階から、強くなる段階への偉大な飛躍を迎えている」と訴えた。

 そもそも、トランプ氏は「偉大な米国の復活」、習氏は「中華民族の偉大な復興」を掲げ、ともに“偉大な国づくり”にこだわりをみせてきた。そんなリーダーをいただく米中両国をめぐって、近年識者の間で語られているのが「ツキジデスのわな」だ。覇権国の米国と、経済・軍事的に台頭する中国はこのわなにはまりかねないと危惧されている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ