全トヨタ労連、ベア3千円以上要求発表 大変革期で「厳しい交渉に」

 トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会(全トヨタ労連)は12日、兵庫県尼崎市で記者会見し、今春闘で従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)について、月額3千円以上を統一要求する方針を発表した。国内最大の製造業であるトヨタの労使交渉は、春闘相場の形成に大きく影響する。ただ、電気自動車(EV)や自動運転といった次世代技術への対応が迫られるなど経営の先行きは不透明で、決着は予断を許さない。

 ベア要求は5年連続で、「3千円以上」の要求水準は3年連続。一時金(賞与)の要求基準は年間5カ月。13日の中央委員会で正式決定する。ベアの要求水準について、全トヨタ労連の鶴岡光行会長は「各加盟組合がしっかりと取り組むことができる額だ」と説明した。

 トヨタが主導する製造業の賃金改善による消費刺激効果には政府の期待も大きく、来年度の税制改正には賃上げと国内設備投資などを条件に法人税を減税する措置が盛り込まれた。鶴岡氏は政府の後押しについて「数字だけが先走っており、交渉に影響するとは思わない」と述べた。

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