神鋼データ改竄 川崎博也会長兼社長が問題後初の会見 「新たな不正の可能性も」

 神戸製鋼所がアルミ・銅製品などで性能データを改竄(かいざん)していた問題で、川崎博也会長兼社長は12日、経済産業省で記者団に対し、「グループ全体での調査を進めており、新たな不正事案が発生する可能性がある」と話した。また納入先から損害賠償請求を起こされる事態について「あり得る」との認識も示した。

 川崎氏はこれに先立ち、経産省の多田明弘製造産業局長と面会。「顧客や消費者に不信と心配をおかけし、深くおわびする」と陳謝した。問題発覚後、川崎氏が公的な場所に姿を見せたのは初めて。

 川崎氏は記者団に対し、問題の製品を使用した自動車などのリコール(回収・無償修理)について「現時点であるとは聞いていない」と説明。一方、「(判明分以外にも)国内、海外で疑わしい事案はある」とも述べており、問題の沈静化への道筋はみえていない。

 川崎氏は全容解明に向け、出荷済み製品の安全性の検証結果を2週間程度、原因と対策を1カ月以内に公表するとした。しかし問題をめぐっては米メーカーが調査に乗り出すなど、顧客の間にも混乱が広がりつつある。川崎氏は自身の進退については「原因の検証が終わってから考えたい」と述べるにとどめた。

 神戸製鋼は8日の発表段階では、問題はアルミ・銅製品だけだとしていたが、その後、鉄粉や液晶画面に使う金属材料でも改竄が発覚。グループ全体での法令順守(コンプライアンス)意識の欠如が指摘される。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ