海外生保の買収活発化 海外勢と国内勢の利害合致も高値づかみの懸念

 国内保険大手による海外生保買収の動きが再び活発化してきた。国際資本規制強化への対応のため、事業の選択と集中を進める欧米勢と、少子高齢化や低金利に苦しみ収益性の高い海外事業を取り込みたい国内勢。両者の利害が合致し、海をまたいだM&A(企業の合併・買収)の原動力となっている。

 保険業界では、保険監督者国際機構(IAIS)が音頭を取る形で、国際資本規制の強化が議論されている。保険会社は新たに、将来の保険金支払いに充てる「負債」と、保有する債券や株など「資産」の時価評価が義務付けられる方向だ。

 時価評価の導入後は「資産」から「負債」を差し引いて算出する「自己資本」が変動しやすくなるため、各社ともリスク管理に神経をとがらせている。

 欧州では、これとは別の枠組みで、同様の規制強化が始まっている。MS&ADから出資を受け入れるリアシュアは、体力の弱い生保から既存契約を買い取る事業を手がけている。親会社のスイス再保険は外部資本を入れることで、より長期安定的な運営ができると判断した。

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