旭化成、水素事業に本格参入 再生エネ余剰電力を活用

 旭化成は水素プラント事業に本格参入する。風力発電や太陽光発電の余剰電力を使って、アルカリ水から水素を生成し、製造時に二酸化炭素(CO2)が発生しない「グリーン水素」として売り込む。独自の膜技術を活用し、水素に変換するエネルギー効率は世界最高水準になる。今年度中にドイツでの受注を目指す。

 同社の水素生成技術は、リチウムイオン電池などの主要部材である絶縁膜に使われる技術を活用する。電気分解の際の電気抵抗が少なく、商用では世界最高のエネルギー効率を達成しているという。

 生成した水素は、そのまま、各種の生産拠点や水素発電施設、燃料電池自動車向けの水素ステーションに供給する。また、水素とCO2を反応させ、メタノールに変換し、総合的な水素供給システムの構築にもつなげる。爆発の危険など取り扱いが難しい水素に比べ、メタノールはガソリンに混ぜて燃料にできるほか、安全に貯蔵し、輸送できる利点がある。

 旭化成は今年度中に他社と共同で、ドイツでの水素生成プロジェクトに参画する。水素分解能力140キロワットの設備を提供する計画だ。

 同社は横浜市で実証装置を平成27年11月から稼働させており、既に、安定的に水素が生成できることを確認している。

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