甘くなかった「ポケモンEXPOジム」運営 「GO」特需を生かせぬまま閉館へ

 しかし、エキスポシティはその立地や施設全体の構成もあり、当初から来場者や売り上げが週末に偏る運営上の難しさを抱えていた。EXPOジムの来場者は想定の半分に満たない状態が続き、好転の兆しも見えなかった。

 不慣れで助力もなく

 サノヤスは大型観覧車の設計・製造や遊園地の運営など従来型の屋外レジャー施設に強みを持つ。屋内型のポケモンEXPOジムは「天候に左右されずらい、多角化したビジネスモデル」(上田孝サノヤスHD社長)への挑戦でもあった。ただ、展開力に欠けたのは否めない。

 マクドナルド、ソフトバンク(ワイモバイル)、イオングループなどの大手企業が、ポケモンGOと提携して、アイテムが手に入る「ポケストップ」「ジム」を自社店舗などに設定し、集客に活用した。しかし、EXPOジムはコスト負担を理由に参加しなかった。

 また、入場料とは別途でアトラクションごとに追加料金を支払う仕組みは複雑で割高だと不評だった。てこ入れ策として大人でも楽しめるようにと一部のアトラクションを入れ替えたものの、はかばかしくなかった。

 プロデュースを担うという株式会社ポケモンだが、「当社はキャラクターの使用許諾をしている立場」と距離を置き、EXPOジムの運営に対しては特に支援などはしなかったという。

 話題の場所で人気キャラクターを使えば集客できる、というほど甘くはなかったようだ。サノヤスHDは平成29年3月期連結決算でEXPOジム閉館に伴う特別損失15億円を計上。高い授業料となった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ