東芝危機 メモリ売却1~2週間が勝負 WDと最後の駆け引き

 東芝メモリの売却をめぐる交渉は、買収に伴う各国の独占禁止法の審査期間を勘案すると、今後1~2週間が勝負になる。ただ、本命の米ウエスタンデジタル(WD)陣営とは詰めの交渉で壁にぶち当たっている。新たな買収案を提示した他の2陣営も、WDとの係争をどう解決するかなどの問題を抱える。一刻の猶予も許されない中で、最後の駆け引きが始まっている。

 「WDの契約書は地雷だらけ。なかなかギャップが埋まらない」。東芝関係者はWDとの最終協議で調整に難航していることを明かす。両社の溝が埋まらないのは東芝メモリへの経営関与のあり方だ。

 関係者によると、買収の枠組みでWDは普通株に転換できる社債を引き受けて約1500億円を拠出。当初、議決権を持たないことで固まっている。ただ、WDは3年後を予定する東芝メモリの新規株式公開(IPO)の直後に議決権を3分の1程度に引き上げたい意向。一方、東芝はWDに対し、将来、出資をするとしても、10年間は15%以下に抑えるよう求めており、両社の溝は埋まっていない。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ