東芝メモリ売却差し止めを命じず 米裁判所 東芝は事前通知に同意

 【ワシントン=小雲規生】東芝が進める半導体子会社「東芝メモリ」の売却について、工場を共同運営する米ウエスタンデジタル(WD)が差し止めを求めている訴訟で、米カリフォルニア州の裁判所は28日の2度目の審問で売却差し止めを命じなかった。一方、東芝は東芝メモリ売却に際して、完了の2週間前にWD側に通知することに同意した。ロイター通信が報じた。

 売却完了2週間前の通知については、東芝が前回14日の審問で裁判所が示した提案に従った形。また、東芝は最終契約を締結した段階で、1日以内にWDに内容を伝えることでも合意した。

 今回の合意はともに今後、国際仲裁裁判所での審理手続きが開始した後、60日以内まで適用される。東芝の成毛康雄副社長は28日、「合意は極めて限定された期間のみ有効なものである上、合意の内容でも売却交渉を進める権利が認められたことを非常に嬉しく思う」との声明を発表した。

 東芝は売却交渉の差し止めが認められなかったとして、産業革新機構を中心とする「日米韓連合」との最終契約に向けた交渉を急ぐ。

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