東芝 「三流以下の会社になりつつある」…叱責も 株主総会

 東芝が28日に開いた株主総会は、怒号が飛び交うことなく淡々と進み、取締役再任など2つの議案は賛成多数で可決された。ただ、過去最多の29人の株主が経営状況を厳しく問いただし、「三流以下の会社になりつつある」などと、苦境を脱出できない経営陣を叱責する場面もあった。

 総会に出席した株主は984人。1343人だった3月の臨時総会から大幅に減り、平成15年以降では最も少なかった。3時間9分の開催時間も4番目の長さにとどまった。

 議長は3月に続いて綱川智社長が務めた。2度目で慣れてきたせいか、進行を仕切る姿には余裕が垣間見られ、一部質問に笑みを浮かべる場面もみられた。

 だが、株主の不信は頂点に達している。「社外取締役はどう義務を果たすつもりか」。追及の矛先は取締役9人中、6人を占める社外取締役にも及んだ。

 役員が並ぶ壇上には、巨額損失を出した原発事業の元責任者で、3月の臨時総会を病気で欠席した志賀重範前会長の姿もあった。「昨年末の巨額損失発覚以降、一度も説明していない」。ある株主は志賀氏に対応を求めたが、綱川社長が「会社を代表しておわびする」とかわし、発言することはなかった。

 半導体子会社の売却については、米ウエスタンデジタルとの対立や、韓国のSKハイニックスに技術が漏れるのを危ぶむ声も。終了後、東芝OBの男性(63)は「虎の子の半導体売却という選択肢は正しかったのか」と疑問を投げかけた。

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