東芝 WDと未だ応酬 期限間際も溝深く 決裂でも売却強行?

 東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の売却をめぐり、東芝と生産協業する米ウエスタンデジタル(WD)の対立が収まる気配がみえない。東芝がWDの法的措置を無効化する対抗措置を取れば、WDが反論を表明するなど、6月に入っても激しく応酬。こうした中、東芝は「売却先を6月後半までに決定する」と正式表明し、今週にも予定される協議が決裂しても手続きを強行する可能性が出てきた。

 「東芝の強い決意表明ではないか」。東芝が2日付の発表文で、28日の定時株主総会までに売却の正式契約を結ぶ方針を打ち出したことについて、銀行関係者はこんな感想を漏らした。

 東芝は、WDが国際仲裁裁判所に東芝メモリの売却中止を申し立てたことへの対抗措置も公表。WDと共同運営する半導体合弁会社の株式持ち分について、WDの了承を得ずに東芝メモリに移したのは「契約違反」とWDから主張されたため、持ち分を東芝本体に戻した。WDの主張の根拠をなくすのが狙いだ。

 これに対しWDは2日、「仲裁請求は継続する」と声明を出した。WDは「公表された株式持ち分の金額が少なく、全持ち分が東芝本体に戻っていない可能性がある」との疑いを強めている。さらに、東芝メモリの他社への売却自体を明確な契約違反とした。

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