「米国で成功するクルマに。日本の顧客も考慮せよ」この社長命令でSUBARU「インプレッサ」は始まった

 【開発ヒストリー】

 SUBARU(スバル)が昨年10月に全面改良して発売した主力小型車「インプレッサ」の販売が好調だ。新開発のプラットフォーム(車台)を初採用し、衝突時に衝撃を吸収する力や安定性を高めた。今年3月末までの約5カ月で国内受注は3万4401台に上り、月2500台の販売目標を大きく超える水準で推移している。成功を導いたのは、大型車を求める米国、コンパクト車を求める日本の相反するニーズを満たす工夫だった。

 同社の平成28年の世界販売は前年比3%増の101万2000台。うち米国は61万5000台と8年連続で過去最高を更新し初の100万台突破を牽引(けんいん)した。吉永泰之社長は「(現地で)安心・安全のイメージが浸透し、ブランド力が上がっている」と分析する。

 インプレッサにとっても、「米国での成功は大前提だった」(商品企画本部の阿部一博プロジェクトゼネラルマネージャー)。競争力の源泉である安心・安全性能を高める新プラットフォームの採用は開発の柱だった。

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 「米国で絶対に成功するクルマにしろ。ただ、日本の顧客の需要もよく考慮すること」。吉永社長は開発を始めた25年、阿部氏にこう注文した。

 新プラットフォームは、構成する車体に軽くて高強度の高張力鋼板の採用を広げ、各部の剛性を1.7~2倍に強化。従来モデルより1.4倍大きな衝撃エネルギーまで吸収できる。

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