百貨店催事でアニメとマンガ躍進 定番の美術展から主役の座を奪う勢い

【ビジネスの裏側】

 売り上げ減に悩む百貨店業界の救世主として、アニメとマンガが注目を集めている。大阪市内の百貨店が開催した関連イベントはいずれも盛況で、グッズの販売が目標の2倍となったケースもある。客層もコアな男性ファンから若い女性、家族連れと幅広い。百貨店の催事といえば美術展が定番だったが、主役の座を奪う勢いだ。(藤谷茂樹)

 遠路はるばる

 日本一の高層ビル、あべのハルカスに入る近鉄百貨店本店(大阪市阿倍野区)は、3月中旬から下旬にかけて、2つのイベントを同時開催した。

 マンガを原作としアニメ、実写版の映画が制作された「3月のライオン」、「おそ松くん」をリメークしたアニメ「おそ松さん」それぞれの展示会とグッズ販売。いずれもにぎわいをみせた。

 「3月のライオン」のファンという長崎市の会社員、早崎美紀さん(26)は「映画で使われた小道具の再現度が高く、映画への期待が高まりました」と笑顔で話した。おそ松さんの会場を訪れた三重県四日市市の雑貨店員の女性(21)は「仕事の休みを取ってデートに来ました」。

 百貨店が集客に苦戦している若い女性をイベントが引きつけたのだ。しかも同店の商圏である関西以外からも。

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