元銀行マンと新聞記者が振り返る「イトマン事件」…全容は解明されず、今も残る「バブル恐怖症」

 --トランプ米大統領の下、米国は金融規制を緩和する方向だ。米国の金融業界は今後、どのように変わっていくか

 田村 トランプ政権は金融規制をどう改革していくかを課題にしている。リーマン・ショック後、米国の大手金融機関は財務体質が強くなって自信が出てきた。「もう一度やってやろうじゃないか」ということになっている。日米でバブル崩壊には違いがある。米国ではリーマン・ショックのように金融市場がクラッシュを起こして、証券が紙くずになることをいう。FRBがドル札を刷って(紙くずになった証券を)買い上げたことで金融システムは安定を取り戻し、徐々に実体経済もよくなった。米国はリーマン・ショックの後、5~6年で回復してきた。

 日本はバブル崩壊後に「失われた20年」を経験した。磯田さんが住銀のトップだった時代は、銀行はイケイケで積極経営をやっていたが、バブル崩壊後、いつまでたっても新しいビジネスモデルが見当たらない。

 《トランプ米大統領は保護主義的な発言を繰り返し、日本の自動車メーカーも標的にされた。日銀の金融緩和を「通貨安誘導」とも批判した》

 大塚 トランプ政権が、金融規制の改革で日本の金融機関をいじめる気はないような気がする。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ