松下幸之助ゆかり「電子会館」60年の歴史に幕 パナソニック運営撤退へ

 電子工業の発展を後押ししようと昭和28年に創業したテナントビル「電子会館」(大阪市北区西天満)の運営から筆頭株主のパナソニックが撤退する方針を固めたことが7日、分かった。パナソニックが、同会館の全株式を大阪府内の不動産会社に売却する方向で交渉を始めた。シャープなど、ほかの株主のメーカーも売却する見通しで、電機業界の情報発信地として位置付けられてきた同会館は60年余りの歴史を経て、その役割を終える。

 同会館は、パナソニック創業者の松下幸之助氏が音頭をとり、ほかのメーカーとともに28年2月に「ラジオ会館」として大阪市中央区北浜東に開業。松下氏が初代社長を務めた。東京五輪開催の3年前にあたる36年に「電子会館」に社名を変更し、現在の場所にビルが建設された。

 当時のビル1階フロアには、松下電器産業(現パナソニック)や早川電機工業(現シャープ)といった国内のトップメーカーがカラーテレビなどの最新製品を一堂に展示。メーカーの垣根を越えた家電の常設展示は珍しく、多くの見学者でにぎわったという。

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