ノーベル賞めぐる韓国科学者の重圧 「強要の風土なくすべき」予防線の論調も

【経済裏読み】

 10月になると、ノーベル賞をめぐって韓国が騒がしくなる。メディアも自然科学分野の受賞者ゼロに対する原因分析、政府への責任追及に余念がない。早くも「強要する風土をなくすべき」と予防線を張る論調が出る一方で、「企業家精神を基盤とした科学が成功をもたらす」と研究者に注文をつける。研究成果の実用化が受賞につながるという考え方だ。毎年のこととはいえ、韓国の科学者たちが感じるプレッシャーは相当なものに違いない。今年はどんなドラマが待っているのだろう。

 「研究者に受賞を強要するな」の心は?

 9月初め、韓国経済新聞(電子版)に「科学の研究は好奇心から出発…ノーベル賞を強要する風土なくすべき」という見出しの記事が掲載された。宇宙船開発に期待される夢の素材「グラフェン」の研究で知られる、米ハーバード大物理学科のキム・フィリップ教授が同紙のインタビューに答えたという。

 このインタビュー記事でキム教授は「最近、韓国の科学界を眺めると否定的評価が多いが、これは外側から見れば間違った話」と指摘したうえで、「すべての科学先進国が少なくとも50~100年の歳月をかけて発展した。科学の真の発展には時間が必要だ」と強調した。

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