2Kgのピザを2t車で運ぶ必要は? ドミノ・ピザが目論むドローン宅配ピザ

 【小塩史人のワールド独談】

 宅配ピザチェーンのドミノ・ピザが、ニュージーランドでドローン(小型無人機)を使った配達サービスを計画している。9月26日からテストを行い、年内の試験サービス開始を目指している。日本を含む6カ国でも実施を検討しているという。ただ、NZでは昨年、世界で初となるドローンの商業利用に関する規制が導入されたが、この中で、飛行を操縦担当者が視認できる範囲内に制限しており、現状では空飛ぶ宅配ピザは実現不可能だ。米国でも8月29日から導入された商用規定に同様の制限が盛り込まれており、ネット通販のアマゾンなどが計画している空飛ぶ宅配サービスも実用化できないのが実情だ。

 「重さ2キロのピザを2トンの車で配達するのは無意味だと、常々言ってきた。ドローンを使えば、渋滞を回避できるし、配達範囲も大きく広がる」

 ロイター通信や米CNN(電子版)などによると、ドミノ・ピザ・エンタープライズのゼネラルマネジャー、スコット・ブッシュ氏は、空飛ぶ宅配ピザの意義をこう強調した。

 同社は、米国に本拠を置くドミノ・ピザグループの一員で、NZのほか、日本、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、オーストラリアの計7カ国でチェーン展開している。

 8月25日にNZのオークランドで実施した配達実験に成功したのを受け、ブッシュ氏は同市で年内にも試験サービスを始める意向を表明し、「他の6カ国でもチャンスを探っている」と述べた。

 使用するのは、米国のドローンベンチャー、フラーティーが開発したもの。6発のプロペラを備え、機体の下部にピザを収納した箱を収容して飛行。目的地に到着すると、ロープでつり下げて地面に箱を下ろし、ロープを巻き上げて飛び去る。目的地まですべて自動で飛行する性能を備えている。

 ドローンが近づくと、注文者のスマートフォンに通知が来るので、誰かに持っていかれたり、犬に食べられたりする心配はないという。

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