学生襲う過酷な労働「ブラックバイト」を見逃すな:イザ!

2014.12.13 15:45

学生襲う過酷な労働「ブラックバイト」を見逃すな

 アルバイトに長時間労働や社員並みの厳しいノルマを課す「ブラックバイト」に対抗しようと、関西の大学生が年明けにも、学生を対象にした労働組合「関西学生アルバイトユニオン」を結成することが13日、分かった。新入生が入学する4月に本格的な活動をスタートさせ、企業との団体交渉にも臨む考えという。

 関係者によると、学生が主体となった同種の労組は東京や札幌で結成されているが、関西では初めて。

 ユニオンを結成するのは関西大、大阪市立大、京都大、同志社大の学生ら約10人。大阪府内に事務所を置き、組合員として関西圏の学生を募る予定。気軽に加入できるよう組合費は月200円を想定している。

 結成準備を進める学生らによると、アルバイト先と学生の間で近年、時間外労働の強制▽残業代の未払い▽販売ノルマに届かない商品の自費購入▽退職の拒否-といったトラブルが頻発。ユニオンでは顧問に弁護士を据え、こうしたトラブルについて企業と団体交渉するほか、組合員以外でもアルバイトに悩む学生の相談に乗り、支援していく方針という。

 ユニオンの共同代表に就任する関西大政策創造学部3年、渡辺謙吾さん(22)は「最近は世帯収入の減少で親の仕送りが期待できず、生活費を稼ぐためにアルバイトをする学生も多い。学生生活に支障が出るような働き方を強いられないためにも、当事者である学生が労組を結成する意義は大きい」としている。

 ■「不当な扱い」7割法的知識乏しく

 学業に支障が出るほどの過酷な労働を強いる「ブラックバイト」は、若い社員を酷使する「ブラック企業」と同様に深刻な社会問題になっている。アルバイト経験のある学生の7割弱が勤務先で不当な扱いを受けたことがあるとの調査結果もあり、大学教授らが対処法をインターネットで無料公開するなど支援の動きが広まっている。

関連まとめ

|