世界最低の有給消化率…来秋「9連休」実現するか:イザ!

2014.10.24 08:00

世界最低の有給消化率…来秋「9連休」実現するか

 【経済インサイド】

 「来月、有給休暇を取ります」。あなたの職場は、気軽にこう言える雰囲気はあるだろうか。もっとも昨今の景気回復で、休みどころじゃないという人もいるかもしれない。

 ただ、日本の有給消化率は39%と主要24カ国でダントツの最下位。こうした状況を改善しようと政府が休み方改革に着手している。そこで注目されているのが「秋の大型連休」構想だ。特に平成27年9月は土日と祝日が並んでおり、暦の上ではすでに5連休があるためあわせて有給を消化すれば、最大で9連休が可能となる。政府は観光振興による地域活性化と有給消化率の改善という“一石二鳥”を図りたい考えだが、新たに祝日を設けずに大型連休を実現するプランには困難を指摘する声も上がっている。

有給消化率は最下位

 「長時間働いて、休まず会社にいることが偉くなる条件のような雰囲気を、しっかり休んで働く、メリハリがすばらしいという雰囲気に変えることが大事だ」-。9月26日の内閣府の休み方改革ワーキンググループ(WG)の初会合で、西村康稔内閣府副大臣はこう切り出した。

 まとまった休みを旅行などに活用してほしいと政府が議論を行う背景には、日本の有給消化率の低さがある。

 世界最大級のオンライン旅行会社、米エクスペディア社の「有給休暇・国際比較調査2013」によると、主要24カ国の2013年の有給消化率で日本は39%とダントツの最下位。100%のブラジルやフランスには遠く及ばず、23位の韓国の70%と比べてもその低さが際立つ。同社ホームページで公表されている調査には、「6年連続!有給消化率世界ワースト1位は日本」、「仕事の満足度が低い日本」と長時間労働の常態化や有給消化が進まない日本への厳しい文言が目立つ。

 だが、長時間休みなく働くにも関わらず日本の労働生産性は、2012年のOECD加盟国34カ国中21位と決して高くない。メリハリをつけて生産性の高い働き方を求め政府が改革を模索するのは当然ともいえる。

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