スカイマーク“茨の道”…エアバス違約金問題、独立路線に限界指摘も:イザ!

2014.10.20 10:11

スカイマーク“茨の道”…エアバス違約金問題、独立路線に限界指摘も

 【経済インサイド】

 国内航空3位のスカイマークが、欧州航空機大手のエアバスから超大型旅客機「A380」6機の売買契約解除を通告されて2カ月余り。エアバスに突きつけられた7億ドル(約760億円)の違約金の減額に向けた交渉が大詰めを迎えている。エアバスはスカイマークの経営負担に配慮し、減額に応じる方向だ。当面の危機を脱する方向になりつつあるスカイマークだが、足元では赤字が拡大し財務体質も弱体化。自力での経営立て直しは見通せず、他社からの出資や買収に局面が移るとの観測も根強い。

■違約金は減額の方向

 9月29日、地中海に面したフランス南部のとある都市。スカイマークの西久保慎一社長はここで、エアバスの営業担当トップの副社長と顔を合わせていた。この会談で2人は、A380の売買契約解除問題を10月中に解決することや、違約金についてはスカイマークの財務への影響を小さくするよう配慮することで合意した。

 両社は違約金の減額幅などを詰めており、スカイマークがエアバスにすでに支払った前払い金約250億円の範囲内で決着する方向で調整しているようだ。

 そもそもこの問題はスカイマークが2011年、約1915億円を投じて6機のA380を購入する契約をエアバスと締結したことに始まる。ところが、その後台頭してきたLCC(格安航空会社)との価格競争や円安に伴う燃料費高騰もあって経営環境が悪化。今年4月からエアバスと契約見直し交渉を始めたが難航し、エアバスは7月に契約解除の通告を突きつけるとともに巨額の違約金を求めてきたのだ。

 エアバスは当初、「契約に基づくあらゆる権利と救済手段を行使する」と強硬姿勢だった。だが、これには「交渉戦術上、吹っかけているだけだ」(航空関係者)との声が多かった。

 問題となっていた6機のうち、建造が進んでいた2機は他の航空会社に売れる見通しとなったもようで、エアバスの実損が減るめどが立ち、態度を軟化させたとみられる。また、スカイマークはエアバスの中型機「A330」を導入する顧客でもあるという事情も働いたようだ。

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