【経済裏読み】もがく「マクドナルド」…世界的に売上急落、日本に続き米トップも交代:イザ!

2014.10.6 10:00

【経済裏読み】もがく「マクドナルド」…世界的に売上急落、日本に続き米トップも交代

 外食の巨人マクドナルドが吹きすさぶ逆風にあえいでいる。最近の自然食志向や中国の食品会社の使用期限切れ鶏肉使用問題などで、世界的に売り上げが急落し、年間の販売見通しも暗転。さらにトップが交代した日本に続き米国部門責任者が事実上の引責辞任に追い込まれるなど、日米ともに経営体制が揺れ動く。危機感を強めるマクドも改革を急いでいるが、浮上のきっかけをつかめるか。

 ■業績予想立たず

 「ここまで落ち込みがきついとは…」

 アナリストが驚くほど、世界でマクドナルドを展開する米本社が先日発表した8月の販売概況は、世界の外食業界や市場関係者に衝撃を与えた。世界の既存店売上高は前年同月より3・7%減少し、減少幅は7月の2・5%減からも拡大。実に11年5カ月ぶりの急落となったのだ。

 地域別では、アジア太平洋・中東・アフリカが14・5%減と大苦戦し、本国の米国も2・8%減とふるわなかった。堅調だった欧州まで、米国との外交関係が悪化しているロシアでの一部店舗が営業停止した影響で0・7%減とマイナスに転じてしまった。

 日本の状況も深刻だ。日本マクドナルドホールディングスによると、8月の既存店売上高は25・1%減と、平成13年の株式上場以来、最大の落ち込みとなった。関係者によると、とくに土日など休日の集客の不振が目立ったという。今年上期の最終利益は前年同期比59%減の18億円と激減。6月まで上昇基調だった株価も、夏場に入ってから一転して低迷し、投資家も気をもむ展開が続く。

 逆にライバルのモスバーガーは業績も堅調で、ハンバーガー業界ではマクドの苦戦が際立っている。

 マクドの業績を直撃したのが、中国の使用期限切れ鶏肉使用問題だ。仕入れ先の食品会社の上海福喜食品が期限切れの鶏肉を使用していたため、中国はもちろん日本でも客足が遠のいたことが響いた。

 日本マクドナルドホールディングスも影響を見極めきれず、通期の業績予想を「未定」とする異例の事態に追い込まれている。さらに日本では、一部の商品で料金を過剰に徴収していたことも発覚し、批判にさらされている。

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