【企業攻防】夜間に夕方、時間延長…東証の取引時間拡大「混とん」:イザ!

2014.6.22 10:00

【企業攻防】夜間に夕方、時間延長…東証の取引時間拡大「混とん」

 だが、既存のPTSが営業する中で、東証が新たに別市場を作る意義がわかりにくいとの批判もある。

 一方、コスト負担の軽い午後3時からの取引時間「延長」案(午後3~4時)も検討された。ただ、研究会では「少しの延長では、ニーズを十分に取り込んだ市場の提供にはつながらない」という意見もあり、3案には一長一短がある。

 結果、東証の研究会が8月中旬までに出す予定の報告書では、「両論併記どころか、4論や8論になるかもしれない」(川村座長)といい、特定の時間帯を望ましいとする結論は出さない見通しだ。東証は、関係者の意見をある程度集約する思惑だったが、議論はむしろ拡散した。

 ■根強い反発

 こうした中で、大和証券グループ本社の日比野隆司社長は、「時間当たりの取引が減るだけ。社会全体のコスト増に見合う効果があるか、慎重に考えてほしい」と、拡大そのものに反対を表明している。

 JPXの斉藤惇最高経営責任者(CEO)は17日の定例会見で、「いつまでも温めているのは経営ではない」と、研究会が報告書を出したら早期に最終判断する考えを示した。だが、証券各社の賛同を得られない形で決着しても、実現は容易ではない。グローバルな取引所間競争が進む中で、活性化につながる解が出せなければ、世界で存在感を示すことはできない。(高橋寛次)

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