【企業攻防】夜間に夕方、時間延長…東証の取引時間拡大「混とん」:イザ!

2014.6.22 10:00

【企業攻防】夜間に夕方、時間延長…東証の取引時間拡大「混とん」

 ■拡散する議論

 当初、研究会の事務局である東証は、議論のたたき台となる試案で「夜間」案(午後9~11時)を提示した。「日中に取引できない個人の取引機会を拡大する」(松井証券)ことに加え、少額投資非課税制度(NISA)の開始などで関心が高まった個人投資家の囲い込みへの期待からだ。

 だが、営業マンや店舗を抱える対面型証券が夜間取引に対応するためのコスト増は深刻だ。研究会では「個別の営業員と顧客が人と人でつながっている」として、2交代制による対応も困難だという意見が出た。また、既にある私設取引システム(PTS)の夜間取引規模は1日当たり10億円程度と売買高が小さい。売買量が増えなければ、大口の注文で株価が乱高下しやすくなり「公正さを欠く市場になる」(野村総合研究所の大崎貞和主席研究員)との懸念も根強く残る。

 代案として出された「夕方」案(午後3時半~5時)は、夕方市場を「別市場」と位置付け、株価の終値はあくまで午後3時とする。終値をもとに基準価格を算出する投資信託の業務に与える影響をなくす一方、時差のある香港やシンガポールの株式市場との取引時間の重複は増え、今よりもアジアの投資家に売買機会を提供できるプランだ。

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