韓国証券市場が「先進国入り」できないワケ:イザ!

2014.6.15 08:00

韓国証券市場が「先進国入り」できないワケ

 先進国34カ国で構成される経済協力開発機構(OECD)に加盟し、株価指数でも英FTSEの指数では先進国に分類されている韓国。アジア経済に詳しい東洋経済新報社元編集局長の勝又壽良氏は「メンツを重視する韓国はMSCIでも先進国に入りたかったのが本音だろう。だが、輸出が経済の生命線のため、闇介入でウォン安を維持しているのは公然の事実。完全に自由な相場に任せるわけにはいかない。また、外国人投資家の制限も政府の意向によるもので、事態を改善するのは、はなから無理だった」と指摘する。

 このためか、韓国メディアは事前の報道でも「今年も難しい模様」(中央日報)、「可能性30~40%」(聯合ニュース)などと弱気なものが多かった。

 一方で「先進国指数に入ってもウエートが小さいため、新興国指数に残っているほうが有利」とする専門家の意見も紹介されたが、その立場も安泰ではない。MSCIは新興国指数について、中国のウエートを増やすことを検討しており、韓国への投資マネーが中国に呑み込まれかねない。

 前出の勝又氏はこう語る。

 「韓国の株式市場は時価総額の約2割をサムスン電子1社が占めるなど健全な状態とはいえない。また、ウォン安や中国に依存するなど、先進国になれない構造問題を抱えている」

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