韓国証券市場が「先進国入り」できないワケ:イザ!

2014.6.15 08:00

韓国証券市場が「先進国入り」できないワケ

 国内証券のストラテジストは、「日本の市場にたとえると、新興国カテゴリーがジャスダック、先進国カテゴリーが東証1部のようなもの」と説明する。東証1部上場となれば、一般に社会的認知度も高まり、資金調達もしやすくなるが、MSCIでも先進国に“昇格”すれば投資マネーの流入が期待される。

 「MSCI指数の値動きをベンチマークに運用するファンドは山のようにあるため、先進国の指数に組み入れられることが決まれば、その国の株は自動的に買われ、他の先進国の株が広く浅く売られることになる。韓国などが指定替えとなった場合、日本株には30億ドル(約3060億円)の売りが出るとの試算もあった」(前出のストラテジスト)という。

 MSCIでは毎年、分類の見直しを行っており、韓国と台湾を「先進国」に格上げするかどうかが検討されたが、今月10日発表した声明で、両国を先進国のカテゴリーに組み入れないことを決定、さらに先進国入りを検討する対象からも外したことを明らかにした。当面、先進国入りする可能性が消えた。

 2009年以降、6回目の挑戦だったとされる韓国だが、またしても先進国入りが認められなかった理由について、MSCIは通貨ウォンの国際的な取引が不自由なことや、外国人が韓国に投資する際に事前に登録が必要となるなどの制限があることが指摘された。

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