無料が“売り上げ”を生むネット時代…「フリー」の新戦略は生きていた

【岡田敏一のエンタメよもやま話】

 さて、今週の“エンターテインメント”は久々となるネット&雑誌関連のお話です。

 唐突ですが「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」(2009年、クリス・アンダーソン著)という本のことを覚えておられるでしょうか?。

 インターネットの爆発的な普及でデジタル化、つまり、音楽や映画、書籍などなど“電子データに変換できるものはすべてタダ(フリー=無料)になるのではないか?”との疑念が多くの人々の間で膨らみだした頃、この本は「すべてのモノが無料になったりはしないが、どんな業界でも無料サービスとの競争は避けられない。なので、これからは、無料サービスで獲得した信用や人気を、どのようにしてビジネス(金銭)に転換するかが重要である」といち早く訴え、最初に発売された欧米だけでなく、日本でもベストセラーとなりました。

 なぜもう4年も前に発売されたこの本のことを思い出したかというと、最近、この本に書かれていた内容に真っ向勝負を挑む媒体と、まさにこの本の内容を忠実に実践して大成功を収めている両極端な媒体が登場したからです。

 まずは真っ向勝負を挑む媒体から。米老舗週刊誌ニューズウィークです。昨2013年12月3日付米紙ニューヨーク・タイムズや翌4日付米CNN(いずれも電子版)などが報じていますが、米国内では2012年の12月31日号で紙媒体の発行を停止し、12年から有料の電子版に完全移行していたニューズウィーク誌が、今年2013年1月~2月に紙媒体の発行を再開するというのです。

 ジム・インポコ編集長がニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで発言し、それを受けて他の欧米メディアが続々、報じました。

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