【経済裏読み】エベレストを一般に開放した「商業公募登山隊」、ただし値段は「700万~270万円」:イザ!

2014.1.5 10:27

【経済裏読み】エベレストを一般に開放した「商業公募登山隊」、ただし値段は「700万~270万円」

■相場は700万円

 実際に商業公募隊でエベレストに登るにはいくらかかるのか。相場は650万~700万円程度。ネパール、中国両政府が課す入山料などのほか、ガイド料、荷物の運送費、登山をサポートするシェルパの雇用料、酸素ボンベ代などが含まれる。もちろん、自分の個人装備も別途必要だ。

 エベレストの入山料は高額で、ネパール側の南東稜の場合、2013年は1人2万5千ドル(約250万円)。だが、グループ(7人まで)で申請すれば7万ドル(約700万円)で、7人で割れば1人当たり1万ドル(約100万円)で済む。この「グループ割」を目当てに、登山者同士で名目上は登山隊を組織し申請、実際の登山活動はそれぞれ、というのが従来の「公募登山隊」だった。ベテランに聞くと、こうした手法を駆使して日本からエベレストに登る“最安値”は現在、270万円程度だという。

 では実際、今年募集されている商業公募登山隊の「価格」はいくらか。AGは春に北西稜、チベット側からの登山を企画し、48日間で650万円。一方、春に南東稜・ネパール側からの登山を企画するHIMEXは71日間で4万9500ユーロ(1ユーロ140円換算で約693万円)。ただ、カトマンズまでの飛行機代(15万円~25万円程度)などは料金に含まれていない。

 だが、商業公募隊でもエベレストに挑むには一定の「条件」を満たすことが求められている。エベレスト・ベースキャンプの標高は5300メートルで、空気中の酸素濃度は平地の約半分。登山中は高度を徐々に上げて身体を順応させるとはいえ、8000メートル峰に挑む前には6000メートル峰に登っておく、というのが基本的な考え方だ。AGでも8000メートル峰挑戦希望者には、事前に6000メートル峰に登るよう勧め、未経験者の場合は参加を拒否している。

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