スマホ侵入に2分、プリウス勝手に急加速… ハッカー“遠隔操作”の恐怖:イザ!

2013.9.1 21:45

スマホ侵入に2分、プリウス勝手に急加速… ハッカー“遠隔操作”の恐怖

 「こんなことが、群衆のそばにいるあなたの近くで起こったらどうなるか、想像してみてください」

 バラセク氏はロイター通信の取材にこう答えました。

 この実証実験の結果を受け、米国のトヨタ自動車の広報担当はロイター通信に「車載コンピューターのシステムを見直す。自動車メーカーはこうしたシステムのセキュリティー向上のため多額の投資を行ってきたが、不具合が残っていた」と説明。フォード側も「真剣に対処する」とコメントしました。

 ちなみに、車載コンピューターへのハッキング実験は2010年、米ワシントン大学と米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らも実施し、ほぼ全種類の車載コンピューターへのハッキングやシステムのプログラム書き換えが可能と証明しています。

■もっと恐ろしいのは

 しかし、こんなことで驚いている場合ではないのです。実は今回、2人は遠隔操作によるハッキング実験は行いませんでした。なぜか。理由を知ってビビりました。「もう、前に別の人が成功させちゃってるんだよね」。

 そうなんです。実は一昨年、別の学者グループがブルートゥース(短距離無線通信技術)とネットのワイヤレス・ネットワークを使って、乗用車の車載コンピューターを外部からハッキングし、遠隔操作することに成功していたのです。

 しかしこの学者グループは、社会に与える影響の大きさを考慮し、実験に関する詳細を現在まで一切公表していないといいます…。

 最近の自動車は“走るコンピューター”といわれ、ブレーキやアクセル、ハンドルなどの操作が電子制御されています。そのため、プログラムの不具合による事故に加え、外部からのハッキングの危険性が指摘されてきました。それが見事に現実化している訳です。2人は、今回の実証実験に使ったハッキング用のソフトを8月はじめに米ラスベガスで開かれたハッカーの世界大会「デフコン」で公開しました。

 さらにこんなお話もあります。今年4月12日付米CNN(電子版)によると、ドイツのセキュリティー専門家ヒューゴ・テソ氏が、オランダのアムステルダムで開かれたコンピューター・セキュリティーに関する会議で今年4月10日、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホで航空機の行き先や速度、高度などを遠隔操作できるサイバー攻撃用ツール「SIMON」を3年がかりで開発したと発表しました。

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